iPhone 12の国内版と海外版の違いについて調べてみた

ようやくiPhone 12が発表されたので、海外版と国内版の違いについて調べてみた。今年は4機種も出たし、5G対応になったのでその辺の違いはまだ実機がでないと分からないところもあるけど、とりあえずカタログスペックで公表されてる部分から読み取れる範囲でまとめてみた。

昨年発売されたiPhone 11についてはこちら

iPhone11 Proの国内版と海外版の違いについて調べてみた

目次

調べた海外版は?

今回調べたのは、日本、アメリカ、香港、台湾の機種について。詳細なスペックは下のリンクから。

iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-12-pro/specs/

iPhone 12 / iPhone 12mini(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-12/specs/

iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max(アメリカ)
https://www.apple.com/iphone-12-pro/specs/

iPhone 12 / iPhone 12mini(アメリカ)
https://www.apple.com/iphone-12/specs/

iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max(香港)
https://www.apple.com/hk/en/iphone-12-pro/specs/

iPhone 12 / iPhone 12mini(香港)
https://www.apple.com/hk/en/iphone-12/specs/

iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max(台湾)
https://www.apple.com/tw/iphone-12-pro/specs/

iPhone 12 / iPhone 12mini(台湾)
https://www.apple.com/tw/iphone-12/specs/

電波(5GとLTE)について

今年は5Gに対応! ということで、まずは各iPhoneの5Gバンドについて。5Gもちょっと速いsub6(サブシックス)と、超高速のミリ波の2種類あって、ミリ波の対応についてはアメリカ版だけでそれ以外の国のiPhone 12はミリ波のアンテナが付いてない。なのでアメリカ版のiPhone 12だけが、ミリ波のバンドn260とn261に対応してる。じゃあこれを買って日本に持ってくれば、日本でもミリ波が使えるようになるかというとそれは難しそう。日本のミリ波のバンドは今のところ(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天いずれも)n257だけみたいなので、これを日本に持って来てもミリ波の5G通信はできない。
sub6については、日本で使用されているバンドn77(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天)、n78(ドコモ、au)、n79(ドコモ)は、今回調べた全てのモデル(日本、アメリカ、香港、台湾)で対応しているので、どれを買っても通信できそう! よかったよかった。
ただ、現状では物理SIMとeSIMの両方をオンにしたデュアルSIM状態だと5G通信ができないらしい(https://japanese.engadget.com/iphone12-5g-130015248.html)ので、デュアルSIMで使う予定ならそもそも5Gは関係ないみたい。

次にLTEのバンドについて調べてみたところ、なんと、国内版でもLTEの対応バンドが違う!? 具体的には、LTEバンド11(au、ソフトバンクが使用)なんだけど、iPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 miniは対応しているけど、iPhone 12とiPhone 12 Proは対応していない。理由は不明だけど、auとソフトバンクのユーザーはちょっと気になるね。そんなに影響ないのかな?

で、海外モデルだけど、今回調べたアメリカ、香港、台湾のiPhone 12は日本のLTEバンドの対応については全部同じで、バンド1、3、8、18、19、26、28、42に対応。対応してないのはバンド11(au、ソフトバンク)と、バンド21(ドコモ)だけ。去年のiPhone11からさらにバンド28が追加されて、より差が無くなってきてるね。いいなー。しかも、日本版でもバンド11に対応してないモデルもあるから、iPhone 12とiPhone 12 Proを使うauとソフトバンクユーザーは海外版との電波の差はまったくないね。

ACアダプタについて

今年からACアダプタが付属しないようになった…。なのでもうコンセントの形状とか関係なくなっちゃった(笑)。なので、海外版を買ってもも考えなくていいね。まあ付属ケーブルの電源側が全部USB Aからtype-Cになったのは嬉しいけど…。

SIMスロットについて

今度のiPhone 12は、香港版のiPhone 12 mini以外はデュアルSIM対応。香港版以外は全てeSIMとの物理SIMなので、SIMカードを2枚使いたい人はmini以外の香港版iPhone 12を選びましょー。

シャッター音、Suicaについて

日本版と違って海外版はマナーモードにすればシャッター音がならない。これは海外版を買うメリットだよね。あと、iPhone8以降は海外版でもSuicaが使えるようになったので、例年通りならiPhone 12でも使えるはず(未確認だけど笑…)。

まとめ

今回のiPhone 12はどうするか迷うなー。海外版を現地に買いに行くのがそもそも難しいし、個人輸入で買うかどうか難しいところやね。ただ個人的には物理SIMが2枚使えるのはやっぱりありがたいのでやっぱり香港版がいい。
と、いうわけで、シャッター音がならない海外版のiPhone 12を買うなら、今度も香港版がベストかな!

参考リンク

日本で携帯電話に使われる4G/5G周波数まとめ
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/review/1225018.html

第5世代移動通信システム(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/第5世代移動通信システム