Homebrewをインストールせずにffmpegを使用する方法
Macでffmpegを使用したいけど、検索したらHomebrewを入れる前提の記事ばかり。公式ページからバイナリファイルをダウンロードできるので、それを使ってHomebrewをインストールせずにffmpegを使う方法のメモ。
目次
ffmpegのダウンロード
まずはダウンロード。公式サイトにからダウンロードする。
http://ffmpeg.org
ここから「Download」をクリック。
左下のリンゴマークをクリックし、「Static builds for macOS 64-bit」をクリック。
スナップショットビルドを推奨すると書いているので、左側の「ffmpeg-NNNNN-gXXXXXXXXXX.7z」をクリックしてダウンロード。
ダウンロードしたファイルを開くと、ffmpegというファイルができるので、これをアプリケーションフォルダに移動する。
ffmpegの起動確認
ターミナルを開いて、
/Applications/ffmpeg -version
これで開こうとすると、「"ffmpeg"は、開発元を検証できないので開けません。」というエラーが出るので、これを解消する。とりあえずキャンセルをクリック。
システム環境設定を開き、セキュリティとプライバシーを開く。
一般の中に、ffmpegがブロックされたとあるので、「このまま許可」をクリック。
これでもう一度ターミナルから、下のコマンドを入力すると次のダイアログが出るので「開く」をクリック。
/Applications/ffmpeg -version
これでffmpegを起動できるようになった。
ffmpegのPATHを通す
今のままだと、コマンドラインでffmpegを使用する時にいちいち「/Applications/ffmpeg」としないといけないので、「ffmpeg」だけで起動するようにする。MacはCatalinaからzshになってるのでzshの「.zshrc」を編集する。
cd ~
vi .zshrc
以下を追記して保存。
export PATH=/Applications:$PATH
まとめ
これで、ターミナルからffmpegを使えるようになった。基本は下の様な感じで、あとはオプションを色々設定する。
ffmpeg -i "入力ファイル名" "出力ファイル名"
例えば、デスクトップにあるwmvファイルを全部hevcに変換するならこんな感じ。
cd ~/Desktop
find . -name "*.wmv" -exec sh -c 'ffmpeg -i "$1" -c:v libx265 -crf 28 -c:a aac -b:a 192k -tag:v hvc1 "${1%.wmv}.mov"' _ {} \;